ホテル・旅館のリピート率が伸びないのはなぜ?原因・改善策とtripla Connectの活用方法

宿泊施設の売上を安定させるうえで、リピート率は最も重要な経営指標の一つです。新規顧客の獲得コストが高騰し、OTA(Online Travel Agency:インターネット上の旅行予約サイト)経由の予約に依存する構造から抜け出したい施設にとって、既存顧客の再来訪をどう促すかは避けて通れない課題となっています。しかし、多くの施設からで「顧客データは持っているものの活用できていない」「メルマガを送っているが反応が薄い」「会員制度はあるが機能していない」といったお声を伺うことがあります 状況が続いています。

本記事では、リピート率が伸びない構造的な原因を整理したうえで、tripla株式会社が提供するCDP・CRM・MA一体型サービスtripla Connectを活用したリピート率改善の具体的な方法を、機能・指標・検証プロセスに分けて解説します。CRM(Customer Relationship Management:顧客関係管理)やMA(Marketing Automation:マーケティングの自動化)の導入を検討している宿泊施設の選定担当者が、自社に合うかを判断できる情報を網羅的に提示します。

この記事でわかること
  • 宿泊施設のリピート率が伸びない原因
    顧客データの分散、配信タイミングの不一致、会員制度の未活用、OTA依存など、リピート施策が機能しにくい背景を整理します。
  • tripla Connectで実現できる顧客データ活用
    CDP・CRM・MAを一体化した仕組みにより、会員情報・予約実績・公式サイト訪問履歴などを統合し、リピート促進に活用する方法を解説します。
  • セグメント配信と自動フォローによる再来訪促進
    会員登録後、宿泊前、宿泊後などの行動タイミングに合わせた配信施策や、クーポン・LINE・webポップアップの活用方法を整理します。
  • リピート率改善に必要な指標と効果測定
    リピート率、LTV、開封率、予約率、予約売上など、施策改善に必要なKPIとダッシュボードで確認すべき項目を解説します。

tripla Connectでリピート率が上がる理由

tripla Connectとは、宿泊施設に特化したCDP(Customer Data Platform:顧客データ基盤)・CRM・MAを一体化したサービスで、予約エンジンtripla Bookと標準連携する設計により、会員データと予約行動を一元管理してリピート率を高めるサービスです。2022年に提供が開始されました。顧客データの統合・セグメント配信・自動フォロー・会員特典・直販導線の強化を、単一プラットフォーム上で実現できる点が、宿泊施設のリピート率改善に直結します。

顧客データを一元化してパーソナライズできる

リピート率が伸びない多くの施設に共通するのは、会員情報・予約実績・公式サイト訪問履歴・LINEアカウント・ポイント履歴が別々のシステムに分散し、顧客像を正確に把握できていない点です。tripla ConnectのCDP機能は、これらのデータを全自動で統合し、活用可能な状態に整えます。外部システム(PMS・レストランPOS等)のデータ連携にも対応しており、宿泊履歴に応じたパーソナライズ配信の土台を作れます。

自動配信でタイミングよく再来店を促す

リピート促進で最も効果的なのは、顧客の行動やライフサイクルに合わせたタイミングでの接点創出です。tripla Connectでは、以下のような自動フォローメールを設定できます。

自動フォローメールの代表的な設定例

  • 会員登録翌日に未予約の会員へ会員特典を案内するリマインドメール
  • チェックイン1週間前の予約者へ食事の追加などアップセル・クロスセルを紹介
  • 初回宿泊のチェックアウト翌日にサンクスメールとクーポンを配信し、リピーターに転換

会員特典でLTVとロイヤルティが高まる

tripla Book標準の会員プログラムと組み合わせることで、通常価格と会員価格の並列表示、会員ランク別割引(例:ブロンズ3%/ゴールド4%/プラチナ5%)、誕生日・新規登録時の自動ポイント付与などを実行できます。tripla導入施設全体で会員登録率は平均70%超という実績があり、会員化を通じたLTV(Life Time Value:顧客生涯価値)の底上げが可能です。

予約導線の最適化で直販リピートが増える

リピート意向のある顧客がOTA経由で再予約してしまうと、OTA手数料が発生し、施設の利益率が下がります。tripla Connectはtripla Bookと一体で動作するため、CRM配信から公式サイトの予約完了まで一気通貫でトラッキングでき、直販リピートの比率を高められます。白玉の湯 泉慶では、tripla導入により直予約比率が50%から55%に向上し、会員カードのデジタル化も同時に実現しています。

tripla Connectの機能別に見るリピート率改善策

ここでは、tripla Connectの主要機能ごとに、リピート率改善に直結する具体的な使い方を整理します。セグメント・クーポン・CRM連携・予約エンジン連携の4領域が、宿泊施設のリピート施策の中核となります。

セグメント配信で反応率を高める

tripla Connectでは、以下の項目をAND/OR条件で自由に組み合わせ、ボタン操作でセグメントを作成できます。全員に同じ内容を送るマスマーケティングから、対象を絞ったパーソナライズ配信に切り替えることで、開封率・予約率を大きく引き上げられます。

tripla Connectで利用できる主なセグメント項目
カテゴリ項目例
会員属性会員登録状況、会員ランク、居住地、誕生日、性別、使用言語
予約行動予約回数、予約金額、泊数
サイト行動初回/最新訪問日、訪問回数、PV数、ログイン回数
ポイント累計ポイント数、利用可能ポイント数

2025年のセグメント配信の実績からは、ユーザーの検討度合いに応じたアプローチが着実に成果へ結びついていることがわかります。最も売上を牽引したのは「会員登録翌日の未予約者」への特典案内であり、割引を行わない情報提供のみでありながら、約64.2%という高い開封率を背景に100万円を超える予約売上を創出しています。

旅館におけるセグメント配信の実績(2025年)

  • 「直近7日以内に公式HP訪問3回以上×未予約」に10%OFFクーポン配信:配信223通、予約率約24.6%、予約件数55件、予約売上954,419円
  • 「予約回数累計1回×チェックアウト翌日」に10%OFFクーポン付サンクスメール:配信2,423通、予約件数49件、予約売上787,176円
  • 「会員登録翌日×未予約」に会員特典案内(割引なし):配信1,633通、開封率約64.2%、予約件数37件、予約売上1,076,956円

クーポンとプロモーション管理で誘導する

tripla Connectは、限定 バウチャークーポンの発行や、チャットボットの吹き出しを使ったwebポップアップ、LINEプッシュ通知にも対応しています。特定セグメントに限定してクーポンを配布し、tripla Book側でクーポンコードを適用して予約完了まで導く仕組みが標準機能として提供されます。スポット配信(任意のタイミングでのメルマガ・LINE・webポップアップ・クーポン配布)と、行動ベースの自動フォロー配信を組み合わせることで、短期の売上喚起と中長期のリピート育成を両立できます。

CRM連携で滞留顧客を掘り起こす

一定期間予約のない「滞留顧客」を掘り起こすには、休眠期間・過去の予約金額・過去の宿泊プラン等を条件にセグメントを作成し、再来訪を促す施策を組み立てます。tripla Connectでは、外部システムデータ連携(アドオン)により、AIによる名寄せ統合(氏名・メール・電話等から同一人物を判定)、LTV可視化・RFM分析、360°ビューでの顧客理解が可能で、名寄せシステムやデータウェアハウスの初期構築を別途行う必要はありません。

予約エンジン連携でダイレクト予約を強化する

tripla Connectはtripla Bookと標準連携するため、配信から予約完了までの動線を一気通貫で管理できます。配信メール内のリンクから公式サイトの予約エンジンへ遷移し、会員ログイン済みの状態で会員価格・保有ポイントを自動適用できるため、離脱を最小限に抑えられます。会員価格はGoogleビジネスプロフィールの無料予約リンクにも連携表示されるため、指名検索経由のリピーターも取りこぼしにくくなります。

リピート率を正しく測って改善する方法

リピート率の改善は、正確な定義と継続的な計測なしには成立しません。指標定義・期間設定・検証プロセスを整えたうえで、tripla Connectの配信実績ダッシュボードを活用することが、施策改善のサイクルを回す前提となります。

主要なリピート率の定義と計算式

宿泊施設で用いられるリピート率には複数の定義が存在します。目的に応じて使い分けることが重要です。

宿泊施設で用いられる主なリピート率の定義
指標名計算式用途
単純リピート率期間内のリピーター数 ÷ 期間内の総宿泊者数全体傾向の把握
初回顧客リピート率初回宿泊から一定期間内に再訪した人数 ÷ 初回宿泊者数初回体験の質の評価
会員リピート率期間内に2回以上予約した会員数 ÷ 期間内予約会員数会員プログラムの評価
直販リピート率公式サイトで2回以上予約した顧客数 ÷ 公式サイト予約顧客数OTA依存脱却の評価

短期指標と長期指標の使い分け

キャンペーンや配信施策の効果検証には、配信後1〜4週間の開封率・クリック率・予約率・予約売上といった短期指標を用います。一方、会員プログラムやCRM全体の効果を評価する場合は、6ヶ月・12ヶ月単位の会員リピート率、LTV、平均滞在期間の推移など長期指標を組み合わせます。tripla Connectの配信実績ダッシュボードでは、配信数・開封数/率・クリック数/率・予約数(CV)・予約率(CVR)・予約金額・予約内訳・URL別クリック数が自動集計されるため、短期指標のモニタリングを施策単位で行えます。

A/Bテストで施策の効果を検証する

件名・配信時間・クーポン割引率・訴求文面などを2パターン用意し、同一セグメント内で反応率を比較することで、勘や経験ではなくデータに基づく最適化が可能になります。tripla Connectでは3ステップ(対象者選択→本文作成→スケジュール設定)で配信設定が完了し、複数テンプレート・HTML挿入にも対応しているため、検証サイクルを短く回せます。

KPI設計とレポートの見方

リピート率改善のKPIは、最上位指標(例:会員リピート率、直販リピート率)、中間指標(例:メール開封率、クーポン利用率)、行動指標(例:公式サイト訪問回数、会員ログイン回数)の3階層で設計するのが基本です。中間指標が動いても最上位指標が動かない場合は、配信対象のセグメント精度や、予約導線側のCVR(Conversion Rate:予約成約率)に課題があると判断できます。tripla Bookの予約実績ダッシュボード(予約CVR、ADR、会員vs非会員比較等)と併用することで、CRM施策から予約成果までを一貫して評価できます。

よくある質問

Q. tripla Connectとはどんなサービスですか?

A. tripla Connectは、宿泊施設に特化したCDP(顧客データ基盤)・CRM(顧客関係管理)・MA(マーケティングオートメーション)を一体化したサービスで、tripla Bookと連携して会員データと予約行動を統合し、セグメント配信・自動フォロー配信・LINEプッシュ通知・webポップアップ・バウチャークーポン発行等を実行できます。2022年提供開始です。

Q. ホテルや旅館のリピート率を上げるにはどうすればよいですか?

A. 顧客データの一元化、セグメントごとの適切なタイミングでの接点創出、会員プログラムによる特典設計、直販予約導線の最適化の4つが基本です。tripla Connectでは、会員登録翌日のリマインド、チェックアウト翌日のクーポン付サンクスメールの配信、公式HPを繰り返し訪問した未予約者へのクーポン配信など、行動ベースの自動フォローを設定できます。

Q. tripla Connectはどのようなデータを統合できますか?

A. 会員情報・予約実績・公式サイト訪問履歴・LINEアカウント・ポイント履歴を全自動で統合します。外部システム(PMS・レストランPOS等)のデータ連携も可能で、アドオンではAIによる名寄せ統合、LTV可視化・RFM分析、360°ビューでの顧客理解にも対応しています。

Q. tripla Connectの配信実績はどのように確認できますか?

A. 配信実績ダッシュボードで、配信数・開封数/率・クリック数/率・予約数(CV)・予約率(CVR)・予約金額・予約内訳・URL別クリック数が全自動で集計・可視化されます。

Q. CRMとMAの違いは何ですか?

A. CRM(Customer Relationship Management)は顧客との関係を管理し、購買履歴や属性情報を活用してコミュニケーションを設計する考え方・仕組みです。MA(Marketing Automation)は、顧客の行動やライフサイクルに応じてメール配信・通知・クーポン発行等を自動化する仕組みです。tripla Connectは両者を一体で提供します。

Q. tripla Connectで会員数や直販売上はどの程度伸びますか?

A. 導入施設ごとに条件は異なりますが、公表事例では白玉の湯 泉慶で直予約比率が50%から55%に向上、AMANE RESORT SEIKAIで会員数が約3倍、WEB直販売上が前年比+79%を達成しています。

まとめ

宿泊施設のリピート率が伸びない原因の多くは、顧客データの分散・配信タイミングの不一致・会員特典の設計不足・直販導線の弱さに集約されます。tripla Connectは、CDP・CRM・MAを一体化し、tripla Bookとの標準連携によって、データ統合からセグメント配信、自動フォロー、直販予約完了までを単一プラットフォームで完結できるサービスです。行動ベースの自動配信と会員プログラムを組み合わせることで、リピート率・LTV・直販比率を継続的に改善できます。

tripla Connectの詳細や自社施設での活用については、tripla公式サイトのお問い合わせ窓口(無料相談)からご確認いただけます。

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